セミナー

申込終了
冠詞aを通すと見える、英語話者の「モノ」の見え方

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開催日 2020年10月14日 (水) セミナー: 14:00 ~ 16:00
懇親会:なし
会場 オンラインウェビナー
概要 ウェビナーの参加方法(PDFファイル)

日本語話者が英語を学習するときに最も悩む「可算名詞」と「不可算名詞」。今回の講演では「可算名詞」「不可算名詞」「冠詞のa」を単なるルールとして捉えず、英語話者の心を覗く窓としてとらえ、彼らを取り巻く「モノ」の見え方を認知言語学の知見に基づいて紐解く。
 慶應義塾大の今井むつみ氏の研究を見ると、日本語話者と英語話者が同じ「物」を見るときに、「素材」に注目がいく度合いと「形」に注目がいく度合いに違いがあることがわかる。我々日本語話者がそれほど強く意識することがない「モノの形」に関して、具体的な物、時間、あるいは抽象概念が持つ「形」をみることによって、そこに流れる「可算名詞」の意味を見出していく。また、不可算名詞や集合名詞、可算名詞の総称用法など、「形」が崩れることがどのような意味を英語話者に与えるのかも観察する。
英語の名詞の世界を概念レベルで捉え、より高いレベルでの翻訳への貢献を狙う。

【ご注意】
・本セミナーはZoom(Web 会議サービス)を利用いたします。
・ウェビナーの参加方法については下記サイトをご確認ください。
https://www.jtf.jp/pdf/webinar.pdf
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・セミナー後の動画配信は一切行っておりません。
講演ポイント ◎ aとtheは「対」ではない
◎ such+複数形名詞とsuch a+単数名詞ではなぜイメージが変わるのか
◎ 英語話者と日本語話者:「何と何が同じ」なのか、の違い
◎ a fewが「2、3ある」でfewが「ほとんどない」になる理由
◎ 動作動詞が可算名詞に、状態動詞が不可算名詞に対応する概念的理由
◎ youはなぜ2人称単数でも動詞が複数一致なのか
◎ 名詞が形容詞に転用されることがあるのはなぜなのか
◎ 不可算名詞:材質から機能へ
受講対象者 ◎中級以上の英語学習者の方(一通り英文法は学習したが、ピンときていない方)
◎翻訳作業の中で、よりビビッドに英語の名詞が映し出す映像を見れるようになりたい方
講演者 時吉秀弥(トキヨシヒデヤ)
(株)スタディーハッカー・コンテンツ戦略企画部・シニアリサーチャー
プロフィール画像

神戸市外国語大学英米語学科卒。米国チューレン大学で国際政治を学んだ後、帰国。ラジオパーソナリティという特殊な経歴を経つつ、20年以上にわたって予備校で英語も教えて来た。英語を教える中で自身の英文法観が認知言語学に通じるものだと知り、東京言語研究所に入所、認知言語学、日本語文法、音声学などを学ぶ。2010年同所で理論言語学賞を受賞。2019年11月に出版された「英文法の鬼100則」(明日香出版社)は発売わずか2ヶ月で五万部を突破。英文法書として異例のヒットを記録する。

定員 200名(先着順)
申込期限 2020年 10月7日 (水) 18時まで
価格 JTF会員  2,750円(税込)
一般  5,500円(税込)

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