会長挨拶
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会長挨拶

安達久博 (株)サン・フレア 代表執行役員
この度、日本翻訳連盟(JTF)の代表理事・会長を仰せつかりました安達久博でございます。就任にあたり、ご挨拶を申し上げます。
勝田美保子元会長、東郁男前会長の後を引き継ぐにあたり、まことに身の引き締まる思いであります。当連盟の更なる発展・進化に微力ながら全力で取り組んでいく所存です。当連盟は来年、創立40周年という大きな節目を迎えます。原点に立ち返り、業界団体として、当連盟の進むべきロードマップをみなさまと議論し、翻訳・通訳業界を今後も発展・進化させて行きたいと思います。
新型コロナウイルス感染症との共生「ニューノーマル」の時代へ
翻訳者、翻訳会社、通訳者、通訳会社、そしてクライアント企業との繋がり、連携をより強固にし、業界を代表する組織としての当連盟は、時代の波を捉え、その波に乗り、ポジティブ・スパイラルを起こすことが重要であると考えます。その際のキーワードは伝統の継承と革新。すなわち『不易流行』いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。
「ニューノーマル(新常態)」とは「コロナ前」と「コロナ後」では世界の政治体制や経済体制が全く別のものになるだろうという考え方です。その解釈のひとつに昨日まで求めても求めえなかった新しいノーマルを目指そうとする動き、すなわち「社会の危機を変化の入口に」するということです。リモートワークの定着もそうでしょう。
災い転じて福となす ピンチはチャンス
当連盟での翻訳セミナー、関西セミナーでは、これまで参加者のみなさまには会場までの交通費や宿泊費、時間を確保願う必要がありました。
一方、オンライン開催となれば、日本全国、例えば沖縄からでも、北海道からでも、さらには世界中からの参加を可能とします。しかも、パソコンからでもスマートフォンからでも、当日の時間の確保のみで参加が可能となります。
これから梅雨の季節を迎えます。毎年のように繰り返される水害や地震などの自然災害への備えも大切になってきます。また、梅雨明け後の夏の暑さも今年は一段と厳しいとの予報があります。6月から役員も新体制となりますが、コロナとの共生を通して、コロナ後の「ニューノーマル」とは何かをみなさまと議論し、業界のみなさまに恩返しできるよう全力で取り組みたいと思います。難しい舵取りとなりますが、新型コロナウイルス感染症との共生での会員サービスの更なる向上に努めてまいります。
今後とも日本翻訳連盟の活動に、より一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
流れる時代と広大な空間はそこにある。 さぁ、走りだそう!