セミナー

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「文芸翻訳の作法 ~先達の訳を参考にしながら~」

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開催日 2015年2月12日 (木) セミナー: 14:00 ~ 16:40
懇親会: 17:15 ~ 19:30 [希望者のみ]
会場 「明治薬科大学 剛堂会館」
東京都千代田区紀尾井町3-27 剛堂会館ビル1F
TEL:03-3234-7362
概要 この講演では、小説の翻訳に固有の問題とその対処法とを述べる予定である。翻訳という作業の中でも、文学作品の翻訳は特殊な知識と技能を必要とする。特殊な知識とは小説作法に関する知識であり、技能とは日本語の表現力である。たとえば、起点言語(英語)における小説の描写にはすべて基準となる「視点」があるが、誰の視点から書かれているかを正しく理解していなければ、目標言語(日本語)の表現に置き換えることはできない。また、作中の会話を訳すときに考慮すべきことも多いので(会話訳の下手な訳者の多いこと!)、それも述べる。そうした問題や、動詞の処理の問題(英語は日本語より動詞の数が多い)、などを、実際の翻訳書の訳文と原文とを比べながら解説する。

講演のポイント:
◎ 会話におけるdialogue tagとsaid verb
◎ 描出話法の訳し方
◎ 心理描写をどう訳すか
◎ 情景描写をどう訳すか
◎ 人称代名詞の処理
◎ 言葉遊びをどう生かすか
◎ 動詞の類語を訳し分けるには
◎ 文芸翻訳家は何冊本を読むべきか

【対 象】
○翻訳者の方
○翻訳会社の方
受講対象者
講演者 宮脇 孝雄(ミヤワキ・タカオ)氏
翻訳家・随筆家・文芸評論家

早稲田大学政治経済学部在学中より翻訳活動を始める。訳書に『ひとりで歩く女』ヘレン・マクロイ(創元推理文庫)、『ミッドナイト・ミートトレイン』クライヴ・バーカー(集英社)、『異邦人たちの慰め』イアン・マキューアン(早川書房)、『死の蔵書』ジョン・ダニング(ハヤカワ・ミステリ文庫)ほか多数。著書に『英和翻訳基本辞典』、『翻訳の基本』、『続・翻訳の基本』、『翻訳家の書斎-<想像力>が働く仕事場』(いずれも研究社)など、多数。ユニカレッジ講師。専修大学非常勤講師。日本文芸家協会、日本推理作家協会会員。

価格 JTF会員  3,600円(税込)
一般  5,100円(税込)
懇親会のご案内
懇親会価格 JTF会員  5,000円(税込)
一般  5,000円(税込)

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