2020年11月9日(月)~21日(土)
(録画視聴可能期間:12月5日(土)まで)
つながる時代を生き抜くために
~原点への回帰と進化の道程~
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森口功造(JTF専務理事、株式会社川村インターナショナル)
9月1日(火)14時~10月26日(月)
慶應義塾⼤学法学部法律学科卒。⼤⼿電機メーカーで法務に携わった後、平成10年に法務関係の翻訳、企業研修、翻訳者教育を主な業務とする有限会社ジェックスを設⽴、代表取締役を務める。同社の教育部門では日英契約書翻訳上級講座、通信講座課題出題を担当。実践⼥⼦⼤学⾮常勤講師。2019年⽶国翻訳者協会(ATA)特別スピーカー。 著書に『英⽂契約書の基礎知識』、『英⽂契約書ドラフティングハンドブック』(共著、ジャパンタイムズ)他、訳書に『アメリカのPL法』(共著、商事法務研究会)他がある。季刊誌『通訳翻訳ジャーナル』(イカロス出版)にて、「契約書翻訳ドリル」を連載中。
法令、裁判資料、社内規則、契約書など、法務翻訳がカバーする範囲は広い。法務翻訳では、法律に関する高い専門性が求められる一方で、ITやメディカルといった他分野の翻訳者が、エンドユーザー使用許諾契約書といった契約書を扱うことも多い。この講演は、このような、契約書翻訳を専門としていない翻訳者のほか、契約書翻訳にこれから取り組もうとしている人から、すでに契約書翻訳を行っている翻訳者までを対象とする。法務翻訳のなかでも、契約書の翻訳に焦点を絞り、事前課題を用いて、翻訳の際に注意すべきポイントを解説し、JTF Online Weeksのテーマ「原点への回帰」に通じる基礎力の重要性と、「さらなる進化をめざして」進むための実務上のヒントを示す。また、契約書翻訳の最近の需要動向や今後の流れ、AIツールによる影響についても簡単に触れる。時間をかけて事前課題を解いてから参加していただきたい。
英日翻訳者兼チェッカー。愛知県立大学外国語学部英米学科卒業。英語指導講師、翻訳会社勤務などを経て、2010年から在宅で翻訳とチェック業務に従事。また、翻訳会社のコーディネーター及びチェッカーを対象としたチェックセミナーも継続開催している。主な翻訳書は『ベゾス・レター:アマゾンに学ぶ14ヵ条の成長原則』(すばる舎)、『カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則(バーチャレクス・コンサルティング訳)』(英治出版)(翻訳協力)。最近の生きがいは野球観戦&スコア付けとバドミントン。
質の高い翻訳とは? 常に質の高い翻訳物を納品するには? 翻訳の品質は、外部の状況や自分自身の体調・感情の影響を受けて変化しやすい。この講演では、その対策の一例として「チェックリストのテンプレート化」を紹介する。単にチェック項目を羅列するだけでなく、あらゆる状況を想定して行動をテンプレート化することで、品質の揺れを防ぐことを目指す。たとえば、品質向上の大きな妨げになる要素のひとつが「感情の乱れ」だが、チェック時に陥りがちな心理状態とその対応をテンプレートに盛り込むことで感情の乱れによる品質低下を防止できる。一方で、テンプレートは「形骸化」しやすい。ここでは形骸化の予防策についても紹介する。もちろん、ここでの最終目的は「常に質の高い翻訳」であり、テンプレート化は手段のひとつでしかない。「常に質の高い翻訳」のために自分に合った方法を探るきっかけになれば幸いである。
関西大学外国語学部/外国語教育学研究科 教授。
社内通訳者・実務翻訳者を経て、最近は翻訳通訳研究に没頭する。
研究の関心は、翻訳テクノロジー論(MTPEなど)、翻訳プロセス研究(TPR)、翻訳通訳教育論(TILT、TI Literacy)など。
2020年は「ポストエディット元年」と言われます。機械翻訳の品質向上が今後も期待されるなか、スキルの高い翻訳者が「フル・ポストエディット」を行うことによって、人手翻訳と同等の品質が求められる時代が到来するのです。本講義では、そのような状況に鑑み、いま我々が知りうる「ポストエディット」について徹底的に語ります。これまでの学術研究および経験則から得られた言説をレビューしたのち、以下の問いに対して一定の回答を提供することを目指します。①現時点で考えられる最善のポストエディットの実力は?②「ポストエディット元年」以降に期待されることは何か?③ポストエディターになるための翻訳力とは?④ポストエディットは持続可能な職業となりうるのか?⑤翻訳の未来は、どうなるのか?本講義の内容は、実用的な内容と学術的な内容の半々で構成されます。できる限り、エビデンスベースの情報に基づいてトークを展開する予定です。
弁理士、特許翻訳者、奥田国際特許事務所経営、バベル翻訳専門職大学院プロフェッサー
国際特許出願の手続を20年以上行い、講演、執筆も手がけている。
現在は弁理士であるとともに、フリーの特許翻訳者(翻訳分野はIT関連ほか複数の技術分野の特許明細書、中間書類、裁判書類、プレゼン資料など)。
著書:「なるほど図解特許法のしくみ」「なるほど図解商標法のしくみ」「国際特許出願マニュアル」「はじめての特許出願ガイド」(中央経済社)ほか。
慶應義塾大学法学部卒業
実用英語技能検定(英検)1級取得
特許翻訳は難しいイメージがあり敬遠する人が多いが、実はそれほど特殊ではない。特に明細書の訳は高校の英文法から容易に導くことができる。 また、特許文書は秘密性があるため、機械翻訳の利用を禁止されることが多く、人間の特許翻訳者がAIにとって代わられることはあまり想定できない。他方で特許翻訳は正確な訳が要求されるゆえに、上書き翻訳、直訳に適しており、また機械翻訳を用語検索に活用できる。 さらに日本や諸外国特許庁のウエブサイトの検索機能は非常に充実しており、特許用語の検索を行うチャネルは多い。その点では他の翻訳に比して情報には事欠かず、効率的に翻訳をこなしていくことができる分野である。 このスピーチでは、特許翻訳は決して難しくないこと、効率的にこなせることを皆様の前で実証するために、特許翻訳に必要な英文法、検索ツールを紹介し、特許翻訳実践を行ってみたい。
医学英語教育の第一人者として日本全国で医学英語教育を展開する。日本で初めてとなる「医学を英語で学ぶ」医学部として2017年に開学した国際医療福祉大学医学部で英語主任として医学英語教育と統括している他、医療通訳分野で日本初の修士号コースとして開講した同大学大学院「医療通訳・国際医療マネジメント分野」の分野責任者を務めている。またコミュニティ通訳分野の国際会議である Critical Link International の英語圏以外での初開催となった “Critical Link International 9(2019年6月東京開催)” では大会長を務めた。立命館大学国際関係学部卒・旭川医科大学医学部卒・Macquarie University大学院通訳翻訳学科卒・日本医学英語教育学会理事
2020年3月に「国際臨床医学会(ICM)認定医療通訳士」が誕生した。これは厚生労働科学研究費補助金の研究を基盤として国際臨床医学会が認定する資格であり、今後はこの認定医療通訳士を使った医療通訳が医科診療報酬の対象となることが期待されている。このように日本を訪問する外国人や日本に居住する外国人の増加に伴い、日本語のコミュニケーションに制限のある患者さんが医療機関に受診する機会が増加し、それに伴い医療機関では書類の翻訳業務や医療通訳の需要が高まってきている。 この2時間のセッションでは日本の病院が外国人患者さんの診療に対応するための準備として必要とされる英語の医療翻訳と医療通訳に関して、医療翻訳者・通訳者が身につけるべき臨床英語のスキルとその学修方法をわかりやすく解説する。現在医療翻訳・医療通訳に従事している方だけでなく、将来この分野に携わりたいという方にも是非参加頂きたい。
専門は英語辞書学、応用言語学。名古屋学院大学外国語学部英米語学科卒業、南山大学大学院 外国語学研究科英語教育専攻修士課程修了、愛知淑徳大学大学院 文学研究科英文学専攻博士後期課程満期退学。沖縄大学専任講師、准教授を経て、現在中部大学准教授。著書に、『辞書からはじめる英語学習』(小学館、2007)、『英語辞書マイスターへの道』(ひつじ書房、2017)、『英語のしくみ』(白水社、2009)、『日本語から考える英語の表現』(共著・白水社、2011)などがある。『ウィズダム英和辞典(第3版)』『プログレッシブ英和中辞典(第5版)』『ベーシックジーニアス英和辞典(第2版)』『アクシスジーニアス英和辞典』をはじめとした各種英和辞典の執筆、校閲、編集にも携わる。
「ことばのプロをめざす者は,辞書には惜しみなくお金を使うべきである」とよく言われる。一方,近年では全国展開する古書店やネットオークションの普及に伴い,わずか数年前は何千円もした大辞典クラスの辞書が二束三文で手に入ることも珍しくない。とくに電子辞書専用機は,専門家向けモデルでさえ数百円で出品されていることもあり,養成校に通う経済的に厳しい翻訳初心者の方の実用にも十分耐えうるものである。
本講演は,「お金を惜しんで安い辞書を買う」ことを奨励する意図で行うものではない。改訂版や新機種が出たからというだけの理由で値崩れした辞書であっても,その特性を理解して活用すれば,駆け出し翻訳者だけでなく,ベテランの翻訳者のバックアップ環境としても重宝するということを実例とともにお話ししたい。リモート開催というメリットを活かし,時間が許せば,「実演編」として冊子辞書をまるごと断裁,PDF化して電子辞書のように使う方法も紹介したい。
日本アイ・ビー・エム株式会社で金融機関の営業担当。留学から帰国後、中学校・高校の英語教員として6年間教壇に立ち、その後株式会社エイアンドピープルに入社。翻訳プロジェクトマネージャーを経て、2019年3月に新規事業の研修事業を立ち上げる。
テキサス工科大学 応用言語学修士号取得
慶應義塾大学法学部 政治学科卒業
ネットワーク社会による情報過多の環境下で、スピーディーな情報処理およびコミュニケーションが求められるようになった。読者は瞬時に必要な情報を取捨選択するようになった。世界の主要国では、平易で明確な言葉を使ったコミュニケーション(プレイン・ランゲージ)を導入し、書き手と読者双方の効率と生産性を高めることを目指している。
本セッションでは、読み手に「簡潔・明瞭・的確」にメッセージを伝え、ビジネスを円滑に進めるようなプレイン・ランゲージへの翻訳のポイントを習得いただくことを目的としている。
国内SIから外資系ストレージベンダーを経て、GoogleにてGCP事業の立ち上げに携わる。2018年12月よりHashiCorpに入社して現職に就任。LACやNetworldといった国内パートナーの協力を得て、日本事業を拡大中。二児の母で副業で渋谷に美容室を経営している。
外資でグローバル展開しているビジネスを日本にロールアウトする際、日本語のランディングページを用意してくれることは稀に思う。日本や韓国は他国に比べ、自国で完結することへの安心感が強いようで、日本語のコンテンツがあるということはその会社が日本市場を理解し、投資をしているとみなされる。そして、一度使い出したら長く利用したいという思いからか、その会社のみならず、日本での事業継続性も製品やサービスを採用する上でジャッジされることになり、製品やサポート、Webサイトのローカライゼーションが事業継続性への評価にかなりの部分で寄与する。つまり、ローカライゼーションが日本市場での評価や成長を左右すると言っても過言ではないことは、もはや釈迦に説法だろう。本セッションではグローバル展開を始めたスタートアップでの翻訳を含めたローカライゼーションの経緯や戦略についてタイムラインと共に具体的に言及する。
日本翻訳連盟(JTF)常務理事・ほんやく検定委員長、株式会社ウィズウィグ代表取締役、医学翻訳教室アンセクレツォ主宰者・講師:ラテン語、ギリシャ語、ヘブライ語、サンスクリット語など古典言語をこよなく愛する翻訳会社経営者。現在、主宰している翻訳教室のためにラテン語の学習書を執筆中。主宰している翻訳教室では、自分の翻訳者としての経験を通し、翻訳の面白さ、辛さ、社会への貢献度など語る。座右の銘は、アイゴ・アイゴ、人生はこれから。
1965年東京商船大学(現東京海洋大学)卒、運輸省(現国土交通省)にて海上勤務・研究業務。沖縄海洋博覧会調査役(国際イベント担当)、国際特許事務所勤務などを経て1976年貿易・翻訳会社を設立、輸入業の傍ら特許翻訳に従事。2006年に知財コーポレーションに社名変更。日本翻訳連盟常務理事、工業英語協会理事などを歴任。知財信息諮詢(上海)有限公司総経理を兼務。知財アカデミー特許和英翻訳講座基礎編・機械工学編講師。特許翻訳の面白さに魅入られて約半世紀。
JTFとNIPTAは、特許分野の検定を共同で運営することにより、検定の運営、作問、添削など様々な問題について互いに意見を交換してきたのだが、最近になって、NIPTA側から受験者動向に変化が生じてきているとの報告があったのである。その話題に触れながら、それぞれの検定の特長の説明を行う。また、それぞれの検定の方式や運営方法は基本的に異なっているのだが、実務に役に立つ検定合格者を出したいという願いは同じである。そこで、ほんやく検定と知的財産翻訳検定の1級合格に向けて努力している受験希望者に向けて、それぞれの検定運営体として公開可能なポイント、秘訣などの紹介を行う。さらに、両検定の運営代表者が「これから検定運営に望まれること」、「未来の検定の姿」、「日本だけでなく、世界を見据えた検定のあり方」などの様々のテーマで本音でトークを行う。
日英会議通訳者、日本会議通訳者協会理事
所属団体:JACI、STIBC、JAT、ACCJ
広島出身、14歳で単身バンクーバーへ。中国・天津師範大学漢語言文化科卒、カナダ・マギル大学MBA修了。飲食店マネージャー、人事事務職、英会話講師を経て2004年、中国で通訳デビュー。帰国後2社で社内通翻訳者を経験し、サイマルアカデミー通訳者養成コースを修了後フリーランスに転身。趣味:ランニング、読書、習い事
翻訳と通訳。同じ職業として取り上げられることも多いが、経験者こそ知る大きな壁。作業の進め方、環境、必要とされるスキルが大きく異なる中、二刀流は本当に可能なのか?翻訳者でも通訳者に転向、またはその反対もあり得るのか?リスクヘッジの意味も含め仕事・働き方を見直したい時、考慮すべき点は何か。「自分の仕事は自分で設計する」をモットーにした社会人経験を振り返る。
最後に、コロナ禍が及ぼす業界への変化、ポストコロナの展望を個人の視点で紹介する。
翻訳者。インペリアル・カレッジ・ロンドンにて修士号を取得(翻訳学)。ビジネス、法律、旅行、アートなどさまざまな分野の翻訳、校正、ランゲージリードの業務に従事する一方、翻訳に関する講演やワークショップ、執筆も行っている。
フリーランス翻訳者・ライター。学生や日系企業駐在員としてイギリスで計6年強を過ごす。現在は、フリーランスにて翻訳・ライティング(・ときどき通訳)を行っている。訳書に『FULL POWER』(サンマーク出版)、『限界を乗り超える最強の心身』(CCCメディアハウス)等がある。
文芸翻訳、ニュース翻訳、実務翻訳など、翻訳という仕事にはさまざまな種類がある。分野や読者、あるいは翻訳の用途によって翻訳者の求められるものは異なる一方で、あらゆる翻訳の仕事に共通するスキルや考え方も数多くある。本対談では、翻訳のジャンルを問わずに役立つ原文分析やリサーチのコツや、翻訳ストラテジーというコンセプトについて、さらに翻訳のスキルアップに不可欠な「文章力」の磨き方など、さまざまな角度から翻訳を考えていく。そのほか、起こりやすいエラーの事例やその対策を、LQAおよびランゲージリードの視点から見ていく。
1998年からランゲージ業界に従事。20年以上にわたるローカリゼーションの経験を生かし、2019年からはCrestec USA, Inc. のCOOとして日本および米国にて活動。現Women in Localization日本支部マネージャー。ローカリゼーション、ランゲージ業界に携わる人々のさらなる活躍と業界発展のためのボランティア活動にも力を注ぐ。
LSP での翻訳・エディット・コーディネーションの経験を経て、2010 年より現職。社内翻訳チームの一員として、自社製品の日本語版の品質管理および多言語化に携わる。2020 年から Women in Localization 日本支部会計担当。
プログラマから翻訳業界へ転身。テクニカルライティング、雑誌記事執筆など経験後ローカライズ業界に戻り、読みやすい日本語と格闘中。2020年はWomen in Localization 日本支部お手伝い。
2011年にネットアップに入社、現在は各国マーケットの動向を見ながらROIに基づいてグローバリゼーションを推進するという、ほとんどの人に理解してもらえない仕事をしている。2015年にWomen in Localizationの日本支部を立ち上げた。
テクノロジーの急速な発展、サービス、ビジネスの多様化が進むにつれ、バイヤーのビジネスサイドでは、日々イノベーションに挑戦している姿が見られる。反面、日本のローカライザーは、今なおリスクを恐れ、古きよき日本の目線を保ち続けることをよしとしているように感じられる。さて今後、バイヤーのローカライザーもLSPも、共にどうやって生き残ればよいだろう?
本講演では、日本のローカライザーへの危機提唱と、日本のローカライズ業界が1年後、3年後、5年後に向けてどう発展すべきかを、欧米メーカーのベテランローカライザーならではの視点で意見交換を行う。
Martin Maritschnig has a degree in Translation Studies from the University of Graz/Austria. As project manager, translator and post-editor at the Austrian translation company MEINRAD.cc, his main responsibilities include the cooperation with clients as well as freelance translators, but also efficient work processes from a linguistic aspect. One of his core competencies is the establishment and ongoing improvement of machine translation on a professional basis.
※本セッションの講演・質疑応答は英語で行われます。
Within the past few years, the translation industry has drastically changed, not only from a technical point-of-view, but also in terms of collaboration within translation companies. Topics like machine translation, automated workflows, new communication tools and teleworking are of high importance nowadays and essential for the companies’ success. In this presentation, the audience will receive insight into different work processes of a European translation company, with focus on best practices on how to efficiently improve workflows.
The target audience will be all people that are involved in the whole process of a translation project in a translation company (in particular project managers, but also reviewers, people responsible for contact with clients, translators, other partners, etc.).
2005年に株式会社ホンヤク社に入社。コーディネータやプロジェクトマネージャーとして制作業務を経験し、その後、ベンダーマネジメント、CAT/QAツール管理、業務管理システムやMTの導入などを担当。2015年より業務全般の管理者として、実案件にも携わりながら品質や顧客満足度の向上に取り組んでいる。社内の働き方改革委員会のメンバーとして、業務手順書の策定・リモートワークのルールや環境整備・残業削減の取り組みなどにも携わってきた。
1996年に渡米し、Second BAを取得した後、6年間現地の会社に勤務。2005年にCalifornia State University, Long BeachでMBAを取得し2008年に帰国。外資系翻訳会社を経て2013年4月に入社。従来の取説翻訳だけでなく、マーケティング資料、カタログ、SNS・ブログ、ウェブコンテンツ、UIなど幅広い分野の翻訳に対応している。2018年4月より現職。
「働き方改革」にどう取り組むか、試行錯誤中の私たちを襲ったコロナ禍。予期せぬ事態に在宅勤務への移行は急激に加速した。そんななかで翻訳業界の働き方の変化を分析し、どのように変えていくべきか議論する。複数の翻訳会社にアンケートを行い、在宅勤務への取り組み方、メリット・デメリット、情報共有の方法、コミュニケーションの取り方、お客様とのかかわり方など、多岐に渡るナマの声を集めた。その集計結果をもとに翻訳会社3社でパネルディスカッションを行い、現状を解析する。成功した施策から読み取れるものは何か、新たに発生した問題の本質は何か、解決するためにどう思考するか。リモート環境における従業員の満足度と生産性をともに向上させるには何が必要なのか。先行きが見えないなか、ともに翻訳業界を生き抜くための手がかりが満載。
翻訳家。大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。ソフトウェア会社、翻訳会社にそれぞれ3年半勤務した後、1996年からフリーランスに。1998年に最初の訳書『JDBCパーフェクトガイド』を刊行、その後『6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む』『タイムトラベル』『タコの心身問題』『純血種という病』『Think CIVILITY』など訳書多数。1999年からフェローアカデミーで講師を務める。現在もノンフィクション書籍を課題とする土曜朝のクラス「夏目ゼミ」を担当中。
私の現在にいたるまでの歩み、現在の仕事、そしてこれからの展望について、質問に答えながら話していく。翻訳の仕事を始めようと思ったきっかけ、始めるために何をしたか、最初の仕事を得るまでに何があったか。最初の訳書はどのような経緯で出ることになったか。その後、今までの間にどのようなことを経験してきたか。現在はどのように仕事をしているのか。これからはどうしたいと考えているか、といったことを話せれば。私が話したいことを話すというよりも、質問されたことに応えることを優先したい。皆が何を聞きたがっている、知りたがっているのかを理解した上で話をしたい。私個人にしか当てはまらないことも多いかもしれないが、私に起きたありのままを聴いてもらえばと思う。聴く側は自分の判断で参考にできると思うことを参考にしてもらえれば。こうすればいい、こうすべき、という答えを持っているわけではないので、前が見えない中で動いてきた人間の有様を垣間見てもらいたい。
金融会社を経て株式会社翻訳センターに入社。工業部門の翻訳コーディネーターとして、自動車メーカー、自動車部品メーカーなどをメインに担当。2019年度より制作グループに異動し、工業・ローカライゼーション営業部の品質管理責任者として、品質改善のための新たな仕組み・ルール作りに取り組む。
2017年、アスカコーポレーション入社。プロジェクトマネージャーとして、顧客対応から工程・品質管理まで幅広く担当。クライアントと翻訳者の橋渡し役となり、日々奔走している。現在は治験関連文書の翻訳プロジェクトを担当し、機械翻訳の導入にも携わっている。
新卒で株式会社アビリティ・インタービジネス・ソリューションズに入社。特許翻訳部門にてコーディネーター兼チェッカーとして勤務。その他、パートナー翻訳者の登録から発注管理、案件仕様書やQA手順改訂等の品質管理、パートナー翻訳者向けセミナーの企画運営を担当している。
翻訳コーディネーターはクライアントと翻訳者の橋渡し役。「工業・ローカライゼーション」、「医療」、「特許」と異なる分野の現役コーディネーターが、どんな翻訳者に仕事をお願いしたいか、またこんな翻訳者は困るなど、実体験を交えながらディスカッションする。クライアントの業種や扱うドキュメントの種類が異なることで、翻訳者に求めることも変わるのか、それぞれの分野の傾向なども紹介。
オーストラリア、ブリスベン在住。豪州翻訳通訳資格認定機関(NAATI)認定英日/日英翻訳者、英日会議通訳者。米国翻訳者協会(ATA)認定英日翻訳者。中日翻訳者。豪クイーンズランド大学通訳翻訳修士課程(MAJIT)非常勤講師。M&W Language Solutions代表。日本翻訳者協会(JAT)前会長。マンザナール国定史跡翻訳ボランティア。 慶應義塾大学法学部卒業。クイーンズランド大学通訳翻訳修士課程修了。専門は、特許・法務翻訳。 台湾のメーカー、翻訳会社で10年間勤務した後、フリーランスとして独立。2007年にオーストラリアへ移住し、翻訳・通訳会社M&W Language Solutionsを設立。
戦前の米英豪の体系的な日本語教育は、諜報活動を目的とした小規模なものであった。日本との戦争の脅威にさらされるなか、米国で陸軍情報部語学学校(MISLS)が設立され、主に日系二世を対象に、日本語の読み書き、会話の他、日本の法律、社会、文化、軍事用語などを学習させた。日米開戦後、日系人は敵性外国人として強制収容されたが、多くの二世が同校で語学兵として翻訳や捕虜尋問の訓練を受け、南西太平洋の前線や豪州の連合国翻訳通訳部(ATIS)に派遣され、日本軍から捕獲された文書を英訳する仕事に携わった。終戦後は日本に派遣され、検閲、翻訳の他、東京裁判で法廷通訳のモニターをするものもいた。本講演では、こうした歴史を振り返りながら、日系二世が、人種差別を受けつつも苦難を乗り越えながらいかにして翻訳スキルを身につけ翻訳者として活躍したのか、過去の過ちを繰り返さないために今我々に何ができるのかについて考察する。
立教大学異文化コミュニケーション学部教授。会議・法務通訳者、翻訳者。2011年まで米国・ミドルベリー国際大学モントレー校翻訳通訳大学院日本語プログラム主任。米国時代に外務省、カナダ政府の通訳者養成、通訳資格試験に従事。通訳者・翻訳者としての長年の経験にもとづき、翻訳通訳教育、通訳の歴史、通訳の社会的・文化的側面などの研究に取り組んでいる。著書に『東京裁判における通訳』、『太平洋戦争 日本語諜報戦』、編著書に『翻訳通訳研究の新地平』、訳書に『翻訳理論の探究』、『コリアン・シネマ』など。ケンブリッジ大学客員研究員(2018-2019年)。
翻訳通訳リテラシー教育は、翻訳通訳の実践や翻訳者・通訳者に関する包括的な知識や対応能力を醸成することにより、(1)翻訳通訳サービスやツールの効果的な利用者、(2)専門職としての翻訳者・通訳者の重要性に対する理解者、そして、(3)翻訳通訳の専門訓練や研究に進む候補者を育成することを目的とする。本講演では、まず、翻訳通訳リテラシーが必要とされる背景状況や翻訳通訳リテラシー教育の理念を説明する。その後、立教大学で全学部生向けの翻訳通訳リテラシー教育の一環として、2013年から実施している「翻訳・通訳と現代社会」という科目について紹介する。毎週、翻訳・通訳の実践者、事業者、クライアント、ツール開発業者、研究者などをゲストスピーカーに迎える本科目の実施状況および学生の反応などについて述べるとともに、コロナ禍でオンライン化した授業における新たな課題にどう取り組んでいるかにも触れる。
memoQ Translation Technologies社で営業、イベント企画および日本語窓口を担当。プロジェクトマネージャー、ローカライズエンジニアおよびサポートエンジニアの経験を活かして、現場に沿った効率的なワークフローのご提案、デモの実施、導入後のサポートを行なっております。2019年10月から日本に拠点を移し、さらに日本のお客様のお手伝いに尽力しております。定期的にセミナー、イベントも開催しています。
株式会社Cygnapia代表。メーカーで派遣社員として通訳及び翻訳の業務に従事し、2004年から⼤阪の特許事務所にてインハウス特許翻訳者として勤務し、2011年からは中国市場開拓の責任者を勤める。その傍ら、2011年に翻訳環境の改善を目的とした「翻訳者のためのマクロ勉強会(略:ほんまかい)」を起ち上げる。
2014年シカゴで開催されたATAの年次総会で、memoQを見てからmemoQを使い始める。2019年6月に独立して株式会社Cygnapiaを設立し、memoQ社とmemoQ Technology Partnerの契約を締結。翻訳をする傍ら、日本のmemoQユーザーに対してセミナーを行っている。
2004年にアイ・ディー・エー株式会社に入社。多言語ドキュメント制作のディレクション業務に携わる。翻訳・制作部門の管理者としてCATツールやMTを駆使した業務効率化を推進。多言語展開のノウハウについて豊富な経験と実績を持ち、顧客の課題解決や新たな価値提案に取り組んでいる。
memoQは翻訳者が翻訳者のために開発したシンプルで使いやすく、且つ翻訳作業の効率化を助ける機能が充実している翻訳支援ツール (CAT)。さらにチームワークでの翻訳作業やリアルタイム翻訳管理が可能な翻訳管理システム (TMS) であり、シームレスなワークフローやタスクの自動化を実現できる。自在なスケール調整が可能で、少人数の翻訳チームからエンタープライズまで活用できる。本ウェビナー前半はmemoQのTMS機能について紹介し、memoQエコシステムと呼ばれるmemoQの拡張性や他のツールとのインテグレーション事例も紹介する。後半は翻訳者様向けにmemoQでの翻訳作業の方法やmemoQならではの翻訳作業を効率化する様々な応用テクニックを紹介する。最後の30分は質疑応答時間として、翻訳管理・翻訳業務での悩みやmemoQの操作に関する質問に回答する。
北海道札幌市出身。クラウドコンピューティングの営業を経てSDLジャパンに入社。Trados Studioを中心とする、翻訳ツールの販売を担当。製品についてのブログやウェブセミナーも手がけている。https://www.sdltrados.com/jp/blog/
SDL独自のアンケート調査によると、約75%のユーザーが翻訳ツールに対してオンラインとオフラインの組み合わせを希望していることが明らかになった。2020年8月、ついにTrados Studioのクラウド環境が「Trados Live」という製品名でリリースされた。このリリースによりクラウド(オンライン)とデスクトップ(オフライン)を組み合わせが可能となり、今日変化する働き方のなかでユーザーそれぞれのニーズに応じた使用が可能に。また、クラウド環境「Trados Live」にはチームで翻訳を進めることのできる「Trados Live Team」というプランがあり、チームでの翻訳業務を効率化することができる。「Trados Live Team」を使用すると、複数の翻訳者がファイルをクラウド上でリアルタイムに共有しながら作業を進めたり、コーディネーターが行うプロジェクト管理業務を効率化させたりすることが可能になる。Trados Studio 2021とTrados Live は、今後オンライン環境を中心に業務を進めたいユーザーにも、オンラインとオフラインを組み合わせた環境で作業したいユーザーにも最適なソリューションとなっている。
明治学院大学国際学部在学時より留学生受け入れ側の立場で案内役を務める。その後ITの分野でのネットワーク障害対応から、航空会社でのクレーム対応・乗務員マネジメントまで、様々な異文化・人と機械を「つなぐ」仕事に情熱を燃やし、日本・米国・マレーシアでの就労経験を持つ。バイリンガル対応者として多様なサポート職に一貫して取り組んで来た経験を活かし、現職では日本及びアジア太平洋地域のユーザーサポートやトレーニング等を担当する。
広島県出身。東京外国語大学卒業後、広島で英語の高校教諭を務める。その後渡チェコ。プラハ・カレル大学にてチェコ語を学び、フリーランスの通訳・翻訳者として活動中、メムソースに出会う。その後縁あってメムソースに入社し、アジア・太平洋地域の翻訳会社様、グローバルに事業を展開されている企業様の担当につく。現在は翻訳者としての経験も活かしつつ、様々な業界の翻訳・ローカリゼーション業務で、メムソースを最大限活用する方法をご提案中。
ITソフトウェアメーカー勤務をバックグランドにもち、エンタープライズ向けのソフトウェアの提案と導入してまいりました。マイクロソフト、Adobeとチャネルセールスとエンタープライズ担当を経験。クラウド環境とデータベース、セキュリティの知見から、Memsourceを企業利用において、導入のアドバイス、他システムのと連携を核としてお手伝いをいたします。
昨今の新型コロナウィルスをめぐる状況下で、翻訳業界もリモートワークへの対応について奔走している。翻訳資産をワンストップで一括管理し、翻訳チームが常に最新の翻訳資産にアクセスし、コミュニケーションができる環境整備が重要なのは想像に難くない。CATツールとTMS(翻訳管理システム)のこれまでを振り返り、機械翻訳、そしてAI技術といった最新のテクノロジーがそれらの中でどのように活用されているのか、実例を交えながら解説。長年、クラウドベースの翻訳プラットフォームを提供してきたサービスプロバイダーとしての知見を活かし、現状への対応について、CATツール/翻訳管理システムの観点からヒントや導入事例もご紹介。翻訳者はもちろんのこと、企業内で翻訳業務プロセスの最適化・効率化をしたい方にピッタリのセッションとなっている。
サンフランシスコ州立大学卒。外資系翻訳会社にて多言語プロジェクトの管理業務に長く従事し、共同プロジェクト推進のためパリ支社に1年間滞在。ドイツのグループ会社で開発された言語テクノロジー製品群の造詣を深め、特に翻訳支援ツールのスペシャリストとして奔走。日系の大手電気通信事業者および外資系の大手医療系企業IT部門での勤務経験も有する。2016年に世界の最先端をゆくTMS「XTM」を開発・販売するイギリスのXTM International Ltd.の日本担当者として就任し、2019年の日本支社設立を経てアジアにおけるさらなるビジネス拡大に向けて専心している。
2001年に英国で設立されたXTM International Ltd.はグローバル市場での事業展開に従事する企業や組織を対象に、効率よく円滑に目標を達成するべく、翻訳プロセスの全側面を自動化して管理するための操作性に優れた業界随一の「オール イン ワン」の翻訳プラットフォームを製作・提供・支援することをミッションに掲げている。世界の最先端をゆく翻訳管理システム「XTM」の核を成すのは業界のオープン スタンダードでありながら拡張性が高く柔軟性に富み、プロジェクト管理者やリンギストの作業を自動化するAI機能も搭載されている。本プレゼンテーションでは、翻訳やレビューを含むワークフローやプロジェクト作成の効率的なプロセスを案内する。また、コンテンツ管理システムや機械翻訳エンジンなど外部システムとの連携だけでなく、翻訳対象コンテンツの受け取りから翻訳済みコンテンツの生成まで、カスタマイズのオプションも含めた多様な機能を紹介する。
ドイツ、ベルリン在住。2003年に渡独。2006年より複数のドイツ企業にて新規事業の立ち上げ、海外市場の開拓に携わる。2019年にPlunet GmbHに入社。ビジネスディベロップメントマネージャーとしてEU及び日本市場の事業開発を担当。Plunetを運用した最適な業務プロセス設計・コンサルティング、業務プロセスを最適化するシステムの構築をトータルサポート。ハイデルベルク大学教育統計学修士課程修了
コロナウイルスの影響や働き方改革により、テレワークを実施する企業が増えている昨今、「業務効率化・業務自動化」を課題として挙げている企業も少なくないのではないだろうか。そんな課題を解決してくれるのが、「Plunet BusinessManager」だ。 ドイツに拠点を置くPlunet GmbHは創業以来、翻訳・通訳業界向けの案件管理ツールの開発に専門特化したドイツのソフトウェア開発企業である。Plunet BusinessManagerを使用することで、問い合わせ⇒ 価格計算⇒ 見積⇒ 受発注管理⇒ リソース管理⇒ 納品⇒ 請求処理までの翻訳・通訳案件に関連する包括的な業務の一元管理が可能になる。本セッションでは、ソフトウェアの実演デモを交えながら「業務の効率化・自動化」に焦点を当て、ツールの基本機能や一連のワークフローをお見せする。 また、システム導入に伴う業務プロセスの見直しは欠かせない過程であり、チェンジマネジメントの段階的なプロセスと、実際に業務改革を行った企業事例も併せて紹介する。