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JTF翻訳セミナー(東京) JTF関西セミナー(大阪)

翻訳セミナー情報 JTF翻訳セミナー(東京) セミナー受講ご希望の皆様へ

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2008年のJTF翻訳セミナー活動報告

第1回
開催日 2008年6月12日 セミナー: 14:00 〜 16:40 懇親会: 17:30 〜 19:30 [希望者のみ]
テーマ 「米国のウェブ最新事情と翻訳ビジネス」
〜ウェブの活用で新規顧客を獲得する〜
講演者 酒井 謙吉氏(Pacific Dreams, Inc. 代表)
概要 ウェブ2.0が技術的にも応用編的にもますます翻訳のビジネスシーンに深く浸透しつつある米国。一方、日本の翻訳業界をみると、ウェブサイトへの取り組みがまだまだ遅れている傾向にある。日本の翻訳会社はウェブサイトを自社の営業ツールとして最大限に活用しなければ、今度ますます激しくなる海外とのグローバル競争で生き残ることは難しいのではないだろうか。
今回は、米国オレゴン州で翻訳会社を経営している、当研究会でもおなじみの酒井氏が、「米国のウェブ事情と翻訳ビジネス」について講演する。マーケティングの最前線に立って、具体的なケーススタディを盛り込み、翻訳会社が新規顧客を獲得するためのヒントを伝授する。特にウェブを使った米国における最新セールス&マーケティング手法とその事情とをスモール・ビジネスが主体である翻訳会社の観点を通して説明する。またウェブとあわせて、ブランド確立とその統一のための“ブランディング”ならびにそのデザイン・プロセスについても事例とともに検証する。

【対象】
○米国の翻訳市場に関心のある翻訳会社の経営幹部の方・広報担当者の方
○営業ツールとしてウェブサイトを立ち上げている個人翻訳者の方

⇒本研究会の講義内容をDVDで受講できます

【講師略歴】
酒井 謙吉氏
Pacific Dreams, Inc. 代表
1958年東京生まれ、信州大学農学部卒1987年8月渡米。米国三菱シリコン社 (現SUMCO USA) で、単結晶シリコンとエピウエーハの製造技術及び新工場建設プロジェクトに従事。
1992年6月にPacific Dreams, Inc.を米国オレゴン州法人として設立。
1996年4月三菱シリコン社を退職し、以来Pacific Dreamsの経営に専念、技術翻訳と日米異文化ビジネス・コンサルティングを事業の中核に据える。
日米半導体業界に多くの知己を有し、ATA(全米翻訳者協会)総会では、半導体技術翻訳などについて多数講演。

2008年度 第1回JTF翻訳セミナー報告

 ウェブサイトを媒体にしたビジネスは、拡大の一途をたどっており、その手法、効果も目まぐるしく変化、発展を遂げている。インターネットが生まれたアメリカでは、Web2.0の次の世代のWeb3.0時代にまもなく突入するであろうと言われている。平成20年度第1回研究会は、アメリカ・オレゴン州で翻訳会社を経営している酒井氏が、アメリカの企業のネットビジネス活用法を例に、ウェブサイトを活用したマーケティング方法について語った。

Web2.0
 Web2.0は、「ユーザー参加型」(ブログなど)、「プラットフォームとしてのウェブ」(駅時刻表、価格.comなど)、「ロングテール現象」(amazon.com など)、「消費者発信型メディア」(ウィキペディアなど) などのキーワードで表わされる。ユーザーが、欲しい情報に短時間でたどり着けるようになり、また、ユーザー同士がプラットフォームを介して情報交換し、より良い情報にたどり着くことが可能になった。
 Web3.0は、インテリジェンス・ウェブと呼ばれる。amazon.comなどネットで商品購入すると、何度か購入するうちに自分の嗜好が整理分類されて、自分だけに有効な別商品の宣伝メールが届く。ここまではWeb2.0の世界だが、インターネット上の各プラットフォームに分散している自分の情報が、インターネット上で整理、集約されて、自分で見ることができるようになるのがWeb3.0である。今後どのようなサービスが生まれるのか未知であるが、確実に時代は動いている。

効果的な英語ウェブサイトの構築
 英文ウェブサイトを構築する場合は、デザイン、内容はもちろんのこと、その他にも気をつけなければならないことがある。ドメインを.comにすること。日本語のサイトとは別にもう一つドメインを取得する。その際に、アメリカのWebホスト会社のサーバーを使うと検索の際により効果的である。
 また、英語のサイトは日本とは異なる文化圏の顧客を相手に営業を行うと考えるべきなので、その文化に合わせたサイト構築が必要である。英語のウェブサイトは、日本のサイトと比べると文字数が少なく、イメージが多く、スペースもゆったりとってある。どうしても文章の多くなる技術的な内容の説明文などは、別サイトを設けてそちらで詳しく説明し、そのページとの相互リンクを張っておくとより効果的である。

ウェブを使ったマーケティングとブランディング
 「バイラル(Viral) マーケティング」という言葉がある。インターネットの環境下での口コミを利用したマーケティング手法のことである。ただし、口コミは企業側が努力して流しているものだ。You Tubeに、あたかも一般消費者が自社製品を使っているところを撮影して投稿したかのように見せかける手法などで、ネット上で評判になると何十万人という顧客が短時間に見てくれるので非常に効果的なマーケティング手法である。
 企業のブランド価値をウェブサイトを通じて高める手法がウェブブランディングであるが、対象は全世界の全顧客である。自社の社員をはじめ、地域住民、取引先の人、そして異国の潜在顧客まで、ウェブサイトを通じてリピーター(ファン)になってもらえれば、お金をかけた広告よりもその効果が高いだろう。
 アメリカでは、社内にMarcom (Market Communications) Managerを置く企業が増えている。マーケティングとブランディング、そして営業を含めてまとめて管理するマネージャーのことである。ウェブサイトという媒体でこれらを行うことを考えれば、まとめて管理した方が効率よく、売り上げに結びつくと考えられている。

日本での効果
 日本でもウェブサイトの効果的な利用を行っている企業はたくさんあるが、マーケティング大国であるアメリカから、ブランド戦略やマーケティング・コミュニケーションについて学ぶべきところは多い。良いところは取り入れ、これからも進化を続けるインターネットの世界で、地に足のついた地道な積み重ねと明快でわかりやすいメッセージを訴求していってほしい。

報告者:早舩 由紀見(個人翻訳者)


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